ファイルコイン(FIL) の特徴、購入出来る取引所、マイニングについて

更新: 2020年6月25日

ファイルコイン

ファイルコイン(Filecoin/FIL)は、IPFSという技術を利用して共有データを分散型ファイルで保存するネットワークを構築するプロジェクトです。
これまでのクラウドサービスはGoogleDriveなどに代表され、特定の企業にデータを預ける中央集権的なサービスが主流でしたが、このプロジェクトはブロックチェーンを利用しデータを細かいチップに分けて分散的に管理する非中央集権型のP2Pのストレージサービスを普及させるものです。
FILは時価総額でイーサリアムに並ぶ規模のアルトコインになるのではないかと期待されている大型銘柄です。


目次

IPFSとは何か

クラウドサービス

IPFS(Inter Planetary File System)とは、パソコン、タブレット、スマートフォンなど全てのコンピュータデバイスを同じファイルシステムにつなぐことを目的とした分散型のシステムです。
IPFSでは従来のように共有データを大手企業が運営する中央集権的なクラウドサーバーに保管するのではなく、ひとつのデータを細かいチップ状にしてばらばらに複数のストレージ(データを保存しておく場所)に分散し、ユーザー同士で管理することが出来ます。

現在、全世界には利用されていない余剰ストレージが約50%存在すると言われており、ファイルコインはこの余剰ストレージを貸し借りするためのプラットフォームを提供します。

従来の中央集権型のクラウドではハッキングや運営会社による情報漏洩などのリスクがありましたが、IPFSはひとつのデーターを分散して管理するのでセキュリティー性に優れています。仮にストレージ内にクローラーが入り込んできても、データがシュレッダーにかけられたチップのようになっているので読み取ることが出来ません。
また、データを保管するグループを複数に分けてお互いにネットワークをサポートしていくバックアップ技術が生まれたことによってIPFSはさらに進化し、大量のトラフィック(アクセス)に耐えることが出来るようになりました。
これにより、個人がインターネット上で情報を発信する手段としてユーチューブやフェイスブックなどSNSを利用するWeb2.0の時代から、分散型のチームを作りIPFSを利用した動画配信プロジェクトなどを独自に立ち上げるWeb3.0の時代へと移行しつつあります。

インターネットのデータは際限なく増え続ける宿命にあります。さらに今後VRやIOTの登場、5G時代の到来、リモートワークの普及等がインターネット上のデータ量を加速度的に拡大させていくでしょう。
IPFSの創設者であるJuan Benet(ホアン・ベネット)氏がファイルコインの創設者でもあります。
ファイルコインはFILトークンで報酬を付与することによって個人のパソコンやスマホの空き容量を提供してもらい、巨大なIPFSネットワークを構築しようというプロジェクトです。

ここに注目!
IPFSをすでに利用しているプロジェクトとしては、一般的に良く知られるものとしてウィキペディア(Wikipedia)があります。また、NASAもIPFSを利用して機密情報の管理を行っています。


ファイルコインマイニングの優位性について

ファイルコイン(FIL)のマイニングは、ビットコインなど複雑な計算を行う他の仮想通貨のマイニングとは考え方を異にします。
ファイルコインでは、自分の保有する空き容量の一部をIPFSに貸し出してその報酬としてFILトークンを獲得することが出来る「ストレージマイナー」と、分割された情報(ファイル)の破片をユーザーの代わりに集めて提供することによりFILトークンを獲得することが出来る「リトリーブマイナー」との2種類のマイナーが存在します。

ビットコインを代表とするPoWというマイニング方式では高速演算のためマシンの維持に大量の消費電力が必要とされてきましたが、ファイルコインのマイニングは低電力で行うことが可能です。
そのため、安価な人件費や電気代を求めて辺境の地でマイニング事業を展開をする必要がありません。

ここに注目!
ファイルコイン専用のマイニングストレージ(スーパーノード)の運営を目的とする事業者が多数現れています。
その一つが世界最大のビットコインマイニングプールを持つ中国のf2poolであり、今後、事業の主軸をビットコインマイニングからファイルコインマイニングに変更していくことを表明しています。
ファイルコインの登場によって「仮想通貨=ビットコイン」という常識が変わりつつあります。


上場後の売り浴びせが発生しにくい最強のICO出資者構成

スタンフォード大学

ファイルコイン(FIL)は2017年7~8月にICOを実施しました。ICO価格は5~8ドルでした。
このトークンセールは一般投資家が排除され、総資産額1億ドル以上の投資家または年間20万ドル以上の利益を出したプロ投資家のみが参加可という極端に厳しい条件であったにもかかわらず、最終資金調達額は約282億円を達成し歴代資金調達額第2位を記録しました。
そのICOにはセコイアキャピタル、ウィンクルボスキャピタル、アンドリーセン・ホロウィッツ、Skype、CoinBase、スタンフォード大学など、著名なベンチャーキャピタル(VC)やシリコンバレーを代表する大手企業、大手仮想通貨取引所などが出資者として名を連ねています。

ここに注目!
セコイアキャピタルはアップル、マイクロソフト、グーグルといったIT関係の一流ベンチャー企業を長年育ててきた投資ファンドです。大きなベンチャーキャピタルが支援している銘柄は価格を上げるための様々な策が講じられます。
スタンフォード大学は、ENCODEという人間のゲノムデータを安全に保存するためにIPFSを活用しています。


ファイルコインの購入方法と上場予定について

Bitforex、Poloniex、Gate.io、BiKi、XTなどの取引所で、すでにファイルコイン(FIL)の先物がIOUとして取引されています。
ファイルコインの現物が大手取引所に上場すると価格が急騰する可能性もあるので、その前に先物で購入しておくことも一つの手です。
先物は取引所によっては現物と交換する時にロックアップ期間が設定されている場合があるので、購入する際には事前に調べておいたほうが良いでしょう。(※BitforexではFILのロックアップはありません。)

ファイルコインの現物は、2020年8月~9月にかけて米国の大手取引所を皮切りに多くの取引所での上場が予定されています。
アメリカSEC認可でニューヨークに拠点を持つ仮想通貨取引所GEMINI(ジェミ二)は、2020年8月下旬にファイルコインを上場させることを公式発表しています。
世界最大規模の取引所であるCoinBase(コインベース)も、ファイルコインをカストディサービス(保管・管理業務)として扱うとともに上場を決定しています。
また、現在ファイルコインの先物を取り扱っている取引所では現物取引に移行する可能性が高いものと思われます。
さらに、中国の二大取引所や韓国の最大手取引所への早期上場が確実視されており、新規上場が世界一難しいとされている日本の取引所への上場も噂されています。

ここに注目!
GEMINIはフェイスブックの事実上の創業者であるウィンクルボス兄弟が立ち上げた取引所であり、CoinBaseはビットコインの保有数で世界一を誇る取引所です。いずれもアメリカの有力な取引所です。


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