2020.08.29
カテゴリ:中国市況
内モンゴル自治区で仮想通貨マイニング業者に対する電力の優遇措置停止か
仮想通貨マイニングが盛んな中国の内モンゴル自治区の電力会社が、採掘業者へ電力を安価で供給することを取りやめる方針を発表したことを、中国メディア「微信」が報じた。
この方針は、内モンゴルの電力企業「内蒙古?力有限?任公司」が24日、内モンゴルの産業情報技術庁(政府官庁)のマイニング企業を対象とした電力供給停止に関する「通知」を受けた対応としている。
通知の内容として、国および内モンゴル自治区が施行する「クラウドコンピューティングおよびビッグデータ産業の健全的発展の方針」をもとに、電力市場から企業が仮想通貨のマイニング業務から撤退するよう仕向けることだ。
昨年11月に、内モンゴル自治区の産業情報技術庁は、マイニング企業の調査を行っており、それが実体経済とは無関係で、監督を避け、エネルギーを大量に消費していると指摘した。
今回の措置は、この調査による結果と見られる。マイニング事業を電力会社からサポートしても、内モンゴル地域全体へ利益が生み出されることはないと判断した模様だ。
中国の仮想通貨マイニングに対する政策は一貫しておらず、地方ごとにも異なっている現状がある。