中国政府が暗号法を施行、デジタル人民元の発行へ加速

中国で1月1日より暗号法(密码法)が施行された。デジタル人民元の法的基盤を整備したものとみられる。

この法律上で「暗号」とは、「情報に対して特定の変換を加えることで、暗号化して保護され、安全が認証された技術、商品、サービスを指す」と定義された。
暗号は「核心暗号」「一般暗号」「商用暗号」の3つに分けられている。
「核心暗号」と「一般暗号」は国家の機密情報に関わるもので、「核心暗号」のほうが重要度が高い。「商用暗号」は一般企業や政府の各種サービス部門が提供するものである。

中国の中央銀行である中国人民銀行は、デジタル人民元の発行を計画している。
中国政府によるデジタル通貨の発行には、金融機関の事務負担を減らし、資金面から国民の監視を強める目的があると見られている。

出典:日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO53993800Q9A231C1FF8000/